2016年第63回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[20p-S611-1~17] 16.3 シリコン系太陽電池

2016年3月20日(日) 13:30 〜 18:00 S611 (南6号館)

新船 幸二(兵庫県立大)、松本 健俊(阪大)

13:30 〜 13:45

[20p-S611-1] 50 cm径ルツボを用いた45 cm径インゴット単結晶の
2ゾーン加熱Noncontact Crucible (NOC) 炉による成長

中嶋 一雄1、小野 聖1、金子 弦1、村井 良多1、白澤 勝彦2、福田 哲生2、高遠 秀尚2 (1.JST FUTURE-PV、2.FREA)

キーワード:太陽電池、大口径、大きな直径比

ルツボ内のSi融液中に大きな低温領域を形成し、その中でSiインゴット単結晶を成長するNoncontact Crucible (NOC) Methodを我々は提案してきた。本研究では、 実用的観点から2ゾーン加熱炉を用いて成長し、50 cmφのルツボを用いて、直径比を90%に出来ることを確認した。この時、最大で45 cm径のインゴット単結晶が成長できた。新炉では、常に1 × 1018 cm-3以下であった。このためまずp型Siインゴット単結晶(有転位:104 cm-2オーダ)から、厚さ200 μmサイズ156 mm角のウェハーを加工し、太陽電池特性を確認した。チョクラルスキー法による無転位単結晶で変換効率が19%でる産総研の試作ラインを用いたところ、最大18.8%、最少18.2%の特性が得られた。