2016年第63回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.5 有機太陽電池

[20p-W531-1~20] 12.5 有機太陽電池

2016年3月20日(日) 13:00 〜 18:30 W531 (西5号館)

嘉治 寿彦(農工大)、近松 真之(産総研)、但馬 敬介(理研)、森 裕樹(岡山大)

13:45 〜 14:00

[20p-W531-4] PEDOT:PSS薄膜の構造とハイブリッド太陽電池の光電変換特性

〇(M1)池田 なつみ1、加治屋 大介2,3、小金澤 智之4、齋藤 健一1,2,3 (1.広大院理、2.広大自然セ、3.広大理、4.高輝度光科学研究セ)

キーワード:PEDOT:PSS、有機無機ハイブリッド太陽電池、微小角入射X線回折

導電性高分子のPoly(3,4-ethylenedioxythiophene)-poly(styrenesulfonate) (PEDOT:PSS)の溶液をシリコン(Si)ウエハ上に塗布し,電極をつけると10%に近い光電変換効率(PCE)を示すPEDOT:PSS/Siハイブリッド太陽電池が作製できる。本研究ではPEDOT:PSSへの添加効果やPEDOT:PSS成膜後の真空プロセスについて,GIXD,振動ラマンスペクトル,AFMを測定し,PEDOT:PSS薄膜とPCEの関係を調べた。その結果,PEDOT:PSS溶液へDMSOを添加すると薄膜の面外方向にp-pスタッキングが形成し,p-p面間隔が減少,キノイド構造のPEDOTが増加し,PCEが9倍増加することがわかった。また,銀ナノワイヤを用いて真空フリーでカソードを形成すると,均一なPEDOT:PSS薄膜が得られPCEが1.3倍増加した。