[21p-P12-1~55] 2 放射線（ポスター）

[21p-P12-9] シンチレーション飛跡検出器による治療用重粒子線の線質計測

〇石田 祥大^1,2、松藤 成弘^2,1、陳 志凌²、河野 俊之¹、古場 祐介² (1.東工大総理工、2.放医研)

キーワード：シンチレーター、高感度カメラ、重粒子線治療

治療用重粒子線には核破砕反応に伴い二次粒子が混入する。重粒子線の生物効果は核種やそのエネルギー(線質)に依存するため、その把握が重要である。線質測定装置として、シンチレーター中に入射した単一の粒子の飛跡上に生じる蛍光を高感度カメラで撮影するシンチレーション飛跡検出器を開発した。性能評価実験の結果、粒子の三次元での飛跡構造を取得したほか、飛程差によって同位体識別を行える水準の飛程分解能を達成した。