17:00 〜 17:15
[21p-S223-14] Mg2Si―Ni電極界面に現れる相の結晶構造に関するエネルギー論的考察
キーワード:Mg-Ni-Si 3元系、電子エネルギー計算
Mg2Siは環境にやさしい熱電半導体のひとつとして注目を集めているが、熱電変換システムを構成するための電極としては、通常Niが用いられる。著者らはMg2Si-Ni粉末の同時プラズマ焼結法によってMg2Si熱電材料とNi電極との一体化構造を得るための研究を行い、両層の境界にMgとSi、Niを含む層のあることが判明した。界面の断面電子線回折によって、この境界層はMg-Ni-Si三元系状態図に現れるω相(または ν相)、η相、およびMgNi2型相から成ることが判明したが、各格子サイトの正確な位置や構成原子の格子サイトへの割り当ては知られていない。エネルギー最適化計算から、これ等を推定し、それに基づき各相の物性を推測することを試みた結果を報告する。