2016年第63回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

13 半導体 » 13.2 探索的材料物性・基礎物性

[21p-S223-1~17] 13.2 探索的材料物性・基礎物性

2016年3月21日(月) 13:30 〜 18:00 S223 (南2号館)

山口 憲司(原子力機構)、原 康祐(山梨大)

17:00 〜 17:15

[21p-S223-14] Mg2Si―Ni電極界面に現れる相の結晶構造に関するエネルギー論的考察

今井 庸二1、菅原 宏治2、森 嘉久3、中村 重之4、財部 健一3 (1.産総研、2.首都大SD、3.岡山理科大、4.津山高専)

キーワード:Mg-Ni-Si 3元系、電子エネルギー計算

Mg2Siは環境にやさしい熱電半導体のひとつとして注目を集めているが、熱電変換システムを構成するための電極としては、通常Niが用いられる。著者らはMg2Si-Ni粉末の同時プラズマ焼結法によってMg2Si熱電材料とNi電極との一体化構造を得るための研究を行い、両層の境界にMgとSi、Niを含む層のあることが判明した。界面の断面電子線回折によって、この境界層はMg-Ni-Si三元系状態図に現れるω相(または ν相)、η相、およびMgNi2型相から成ることが判明したが、各格子サイトの正確な位置や構成原子の格子サイトへの割り当ては知られていない。エネルギー最適化計算から、これ等を推定し、それに基づき各相の物性を推測することを試みた結果を報告する。