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[5a-A502-6] Ca(II)/Eu(III)イオンが結合したCalmodulinに関する計算化学的研究
キーワード:カルモデュリン、分子動力学シミュレーション、フラグメント分子軌道計算
カルモデュリン(CaM)は残基数148のCa(II)イオン結合タンパク質であり、結合部位の数は4で、負に荷電した残基が配位に関与している。Ca(II)の代わりにEu(III)が結合したEu-CaMについては、結合部位のイオン周りの水の配位数について実験的な研究が報告されているが、CaM本体に関する知見は十分とはいえない。今回の発表では、古典分子動力学(MD)とフラグメント分子軌道(FMO)法を組み合わせ、通常のCaMとEu-CaMの動的な様態を計算化学的に検討した結果を報告する。