[5a-A504-1~12] 12.2 評価・基礎物性

[5a-A504-6] 巨大負磁気抵抗効果を示す軸配位型鉄(III)ポルフィリン伝導体

〇(D)西 美樹¹、石井 龍太²、花咲 徳亮²、星野 哲久³、芥川 智行³、松田 真生¹ (1.熊本大院自然、2.阪大院理、3.東北大多元研)

キーワード：分子性伝導体、巨大負磁気抵抗効果、ポルフィリン、フタロシアニン

Fe(Pc)(CN)₂ (Pc = Phthalocyanine) から成る分子性伝導体は、巨大負磁気抵抗効果を示すことが知られている。本研究ではπ配位子をPcからtbp (Tetrabenzoporphyrin) へ変換し、軸位にCNおよびBr基をもつ新たなπ-d系の作製に成功した。いずれのtbp伝導体もPc伝導体と同様に巨大負磁気抵抗効果が観測されたが、π配位子や軸配位子の違いに起因した分子間相互作用の変調や鉄イオンのスピン状態の変化などが生じていた。当日は結晶構造も含め、詳細な電気・磁気特性評価の結果を報告する。