[5p-PA3-1~46] 12.5 有機太陽電池

[5p-PA3-20] 有機-無機ペロブスカイトにおける有機カチオンの回転運動の制御可能性に関する理論的考察

〇(D)菅野 翔平¹、今村 穣¹、波田 雅彦¹ (1.首都大院理工)

キーワード：有機カチオンの回転運動、代替ペロブスカイト、第一原理計算

近年、MAの代替カチオンとしてFAを用いたFAPbI₃ペロブスカイトが太陽電池材料として検討されている。本研究では、第一原理計算によって、FAPbI₃及び代替ペロブスカイトであるFAPbX₃ (X = Br or Cl)とFASnX₃ (X = I, Br, or Cl)におけるFAの回転運動障壁を検討し、MAの回転障壁と比較した。本検討により、FAの回転ポテンシャル曲面は、MAの場合には現れなかった異方性を示すことがわかった。以上より、FAの回転運動はその方向を制御できることが示唆された。