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[6a-A401-1] 非フェルミ流体と酸素発生触媒の設計方針
キーワード:酸素発生反応、強相関電子材料、パイロクロア酸化物
金属的な電子状態と絶縁体的な電子構造を併せ持つ、非フェルミ流体の一種であるHg2Ru2O7が酸素発生反応において既存の酸化物中で最も過電圧が低く、高電位での電流密度も極めて高い ことを明らかにした。これはRu酸化物の過電圧が低いという長所を最大限に発揮しつつ、高電位では電流密度が低く、安定性も低いというRuO2の短所を解決したものである。新たな酸素発生触媒の設計には、金属的な電子状態と絶縁体的な電子状態を併せ持つという指針が有効と言える。