2017年第78回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.4 有機EL・トランジスタ

[6p-A203-1~19] 12.4 有機EL・トランジスタ

2017年9月6日(水) 13:15 〜 18:30 A203 (203)

野口 裕(明治大)、松島 敏則(九大)、三崎 雅裕(近大高専)

18:15 〜 18:30

[6p-A203-19] 熱刺激電流計測法を用いたTADF素子のキャリアトラップおよび劣化解析

八尋 正幸1、筒井 裕子1、藤原 隆1、筒井 哲夫2、安達 千波矢3 (1.九州先端研、2.CEREBA、3.九大OPERA)

キーワード:有機EL、劣化解析、熱刺激電流計測

熱刺激電球計測法を用いて、TADFを用いた有機EL素子のキャリアトラップ測定と劣化解析を行った。その結果、劣化の進行に伴い変化する高温側のTSCは、TADF材料である4CzIPNとホールブロック層であるT2Tの相互作用により形成された電子トラップであることが分かった。この有機EL素子の劣化機構の一つとして、4CzIPNとT2Tの相互拡散によるトラップ密度の増加と同時にT2Tの分解が進むことにより、さらに深いトラップへと変化することにより劣化が進行する可能性が強く示唆された。