2017年第78回応用物理学会秋季学術講演会

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シンポジウム(口頭講演)

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[6p-C18-1~7] 光とスピンが織りなす研究の最前線

2017年9月6日(水) 13:15 〜 17:00 C18 (C18)

森山 貴広(京大)、齋藤 秀和(産総研)

15:00 〜 15:30

[6p-C18-4] 円偏光照射によるFePtグラニュラ―膜の磁化反転制御

高橋 有紀子1、Medapali R2、葛西 伸哉1、Wang J1、石岡 邦江1、Wee S.H.3、Hellwig O3、宝野 和博1、Fullerton E.E.2 (1.物材機構、2.カルフォルニア大学、3.HGST)

キーワード:円偏光誘起磁化反転、FePt媒体

省エネ磁気デバイスの実現に向けて、従来の外部磁場による磁化制御にかわりスピン流や電圧による高効率磁化制御が注目されている。新しい磁化制御方法の一つとして円偏光の極性により磁化方向を制御する円偏光誘起磁化反転(All Optical Switching)が挙げられる。これまでフェリ磁性体について研究されてきたため、AOSには反強磁性的な結合が必要であると考えられてきた。一方で、2015年には強磁性であるCoPt多層膜やFePtCグラニュラー薄膜でもAOSが起こることが発見され、AOSのメカニズムについては結論に至っていない。本講演では、強磁性体におけるAOSの発現メカニズムの解明と新規磁気記録技術としての応用を目的に、円偏光照射によるFePt媒体の磁化変化の定量評価を行った結果について紹介する。