2017年第78回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[8a-A503-1~11] 12.6 ナノバイオテクノロジー

2017年9月8日(金) 09:00 〜 12:00 A503 (503)

林 智広(東工大)、淺川 雅(金沢大)

10:00 〜 10:15

[8a-A503-5] 走査プローブ顕微鏡フォースカーブ測定による電解質溶液中DNA-Si3N4相互作用力測定と解析

赤堀 玲奈1、三羽 貴文1、板橋 直志1、柳 至1、横井 秀崇1、武田 健一1 (1.日立研開)

キーワード:DNA吸着、フォースカーブ測定、走査プローブ顕微鏡

外部駆動機構によるDNAの搬送制御を行うアクティブ制御方式ナノポアDNAシーケンサ開発を行っている。本方式における課題の一つは,DNAのナノポア通過速度の外部駆動機構設定速度からのばらつきの抑制である。DNAのナノポア基板への吸着はその要因の一つとなる可能性が考えられる[1]。これはDNAがナノポア基板へ吸着することにより,外部駆動機構由来の力とは異なる力がランダムにDNAに働くためである。本研究では,原子間力顕微鏡を用いてDNAのナノポア基板への吸着の有無を評価した。結果,DNA修飾カンチレバーとナノポア基板間の相互作用は,DNA未修飾カンチレバーとナノポア基板間相互作用に対し,約3倍大きいことが分かった。また,ナノポア基板へ表面処理を施すことにより,DNA修飾カンチレバーとナノポア基板間の相互作用は,未修飾カンチレバーとの相互作用程度までに抑制可能であると分かった。