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[8a-C17-5] 官能基数の少ないモノマーで作製したHPDLCの回折特性
キーワード:液晶、光重合誘起相分離、光回折
ホログラフィック高分子分散液晶(HPDLC)は、液晶と高分子がミクロンスケールで周期的に相分離した回折構造を有する。我々は、光重合誘起相分離(P-PIPS)の手法で、相分離ドメインの分布と液晶分子配向の分布を制御し、複数の波長で個別に偏光選択性をもってBragg回折するHPDLC素子を作製した。素子作製には、多重露光や複数の素子を組み合わせる作業を必要とせず、液晶とモノマーの混合原料を透明基板に挟んで干渉露光を一回行うだけの単純工程で、コスト面や素子集積化、大面積化など、応用上の利点がある。