2017年第64回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.2 評価・基礎物性

[14a-311-1~12] 12.2 評価・基礎物性

6.6と12.2のコードシェアセッションあり

2017年3月14日(火) 09:00 〜 12:15 311 (311)

村田 昌樹(ソニー)、但馬 敬介(理研)

10:15 〜 10:30

[14a-311-6] ペンタセン蒸着膜のスピン輸送とその緩和特性

谷 泰雄1、近藤 卓哉1、手木 芳男2、〇仕幸 英治1 (1.阪市大院工、2.阪市大院理)

キーワード:ペンタセン、スピン輸送、スピンポンピング

スピンポンピングを用い、ペンタセン蒸着膜中の室温スピン輸送を実証した。スピンはペンタセン薄膜中を拡散伝導すると仮定し、室温でのスピン拡散長を約42 nmと評価した。一方、ペンタセン薄膜の電気伝導特性を調べ、ホール移動度と拡散係数を算出し、ペンタセン薄膜中のスピン流の緩和時間を約150 nsと評価した。この緩和時間はSiよりも二桁大きく、ペンタセンがスピントロニクス材料として有望なことを明らかにした。