2017年第64回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

15 結晶工学 » 15.1 バルク結晶成長

[14a-F203-1~13] 15.1 バルク結晶成長

2017年3月14日(火) 09:00 〜 12:30 F203 (F203)

荻野 拓(産総研)

09:30 〜 09:45

[14a-F203-3] 高品質CsLiB6O10結晶成長に向けたセルフフラックス組成の検討

福原 泰史1、高橋 義典2、安達 宏昭2,3、森 勇介2,3、吉村 政志3,4 (1.阪大工、2.阪大院工、3.創晶超光、4.阪大レーザー研)

キーワード:結晶、成長

非線形光学結晶CsLiB6O10(CLBO)は紫外光発生において優れた特性を有し,紫外領域での波長変換素子として実用化されているが,高強度の266 nm紫外光発生時に生じる出力経時低下や,ビーム形状の変化が課題となっている.これまで,CLBOはホウ素成分を減らしたセルフフラックス組成(B-poor組成)を用いて,Top Seeded Solution Growth法(TSSG法)により育成が行われてきた.以前の研究において,用いた組成によってバルクレーザー損傷閾値に違いがある傾向が確認されていたものの,紫外光経時劣化耐性についての調査は行われていなかった.そこで本研究では,過去の知見をもとにセルフフラックス組成を再検討し,CLBO結晶の更なる高品質化に取り組んだ.