[15a-E206-1~12] 9.4 熱電変換

[15a-E206-9] 第一原理計算によるTlInSe₂ ,TlInS₂の光学特性の解析

〇石川 真人¹、中山 隆史¹、脇田 和樹²、沈 用球³、ナジム マメドフ⁴ (1.千葉大理、2.千葉工大工、3.大阪府大工、4.アゼルバイジャン科学アカデミ)

キーワード：熱電素子、多元系化合物、ナノ構造

Tl系化合物半導体TlInSe₂とTlInS₂はTl原子の配置に起因する低次元ナノ構造を示す。TlInSe₂は10⁶μV/Kの巨大ZTを示し、高効率熱電変換材料として期待されている。巨大ZTの要因は、Tl原子が1次元に配置するNormal相が低温では周期性を持つIncommensurate相へ変化する構造相転移によると考えられており光学特性が確認されている。本研究では数値計算によって各々の結晶構造（相）の電子構造と光学特性の解析を行い、光学吸収過程の理論的検討を行った。