2017年第64回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.2 カーボン系薄膜

[15p-412-1~18] 6.2 カーボン系薄膜

2017年3月15日(水) 13:15 〜 18:15 412 (412)

赤坂 大樹(東工大)、大越 康晴(電機大)、中村 挙子(産総研)

16:00 〜 16:15

[15p-412-11] 高分子材料の血液適合性改善に向けたDLC膜による表面改質

櫻井 賢吾1、寺井 恭一1、平栗 健二1、佐藤 慶介1、大越 康晴1、尾関 和秀2 (1.東京電機大、2.茨城大)

キーワード:ダイヤモンドライクカーボン

近年、微小な空間内で検体溶液や試薬の混合、分離といった化学反応を行うことができるマイクロ流体デバイスが注目されている。このデバイスを用いることで、患者の負担軽減、分析コストや検査時間の削減が可能となる。現在では、製造の簡便性やコストの点でマイクロ流体デバイスの原料には高分子材料が用いられている。しかし、高分子材料で作製されたマイクロ流体デバイスでは、物理的・化学的な表面作用によって、溶液の流れや混合が阻害される場合がある。そこで、この問題を解決するための表面改質技術が注目されている。Diamond-like carbon(DLC)は化学的安定性、血液適合性などの特長により、医療分野でのコーティング材料として期待されている。本研究ではマイクロ流路表面の物性および血液適合性の改善を目的としてDLC膜による表面改質を評価した。