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[18a-223-6] フェリ磁性体四重ペロブスカイト型LnCu3Mn4O12薄膜の電子状態
キーワード:四重ペロブスカイト、フェリ磁性、光電子分光
四重ペロブスカイト型構造を持つLnCu3Mn4O12薄膜は室温以上のネール点をもつフェリ磁性体であり、とくにLn=Ceのときはバルク粉末を上回るネール温度を示すため、その起源に興味が持たれる。今回我々は、光電子分光を用いてCeCu3Mn4O12薄膜の電子状態を調べたところ、Ceは4価、Mnは3.5価を示す結果が得られた。バルク試料ではCeの価数が小さい可能性が指摘されている点も踏まえると、Ceが高価数で安定化されていることが、Mnモーメントの増大とネール温度の上昇に繋がった可能性が考えられる。