2018年第79回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.3 酸化物エレクトロニクス

[18a-223-1~9] 6.3 酸化物エレクトロニクス

2018年9月18日(火) 09:15 〜 11:45 223 (223)

清水 亮太(東工大)

10:45 〜 11:00

[18a-223-6] フェリ磁性体四重ペロブスカイト型LnCu3Mn4O12薄膜の電子状態

重松 圭1、山本 一理1、清水 啓佑2、西久保 匠1、酒井 雄樹3、東 正樹1 (1.東工大フロンティア研、2.東工大科創研、3.神奈川県産総研)

キーワード:四重ペロブスカイト、フェリ磁性、光電子分光

四重ペロブスカイト型構造を持つLnCu3Mn4O12薄膜は室温以上のネール点をもつフェリ磁性体であり、とくにLn=Ceのときはバルク粉末を上回るネール温度を示すため、その起源に興味が持たれる。今回我々は、光電子分光を用いてCeCu3Mn4O12薄膜の電子状態を調べたところ、Ceは4価、Mnは3.5価を示す結果が得られた。バルク試料ではCeの価数が小さい可能性が指摘されている点も踏まえると、Ceが高価数で安定化されていることが、Mnモーメントの増大とネール温度の上昇に繋がった可能性が考えられる。