2018年第79回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.11 フォトニック構造・現象

[18a-225B-1~9] 3.11 フォトニック構造・現象

2018年9月18日(火) 09:30 〜 11:45 225B (2Fラウンジ2)

野田 進(京大)

11:30 〜 11:45

[18a-225B-9] (2+1)次元Maxwell-Chern-Simonsゲージ理論におけるCasimir効果

北川 均1 (1.無所属)

キーワード:カシミール力、トポロジカル、ゲージ理論

ナイーブな意味でのCasimir 力では、ゲージ粒子であるフォトンは質量をもたない。今回の研究では、質量をもつゲージ場におけるCasimir 力の検討を行った。(2+1)次元時空においてChern-Simons項と呼ばれるトポロジカルなラグランジアンはゲージ不変で、ゲージ場の質量項と見なすことができる。このラグランジアンからエネルギー-運動量テンソルを計算するとトポロジカルな項の影響は消失し質量項の影響は表れないが、これはあくまでも古典レベルのはなしであり実際、エネルギー-運動量テンソルの真空期待値を計算すると質量項の影響は残る。これはゲージ場の質量がCasimir力に影響を及ぼすことを意味し大変興味深い。