2018年第79回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.5 表面物理・真空

[18a-431B-1~8] 6.5 表面物理・真空

2018年9月18日(火) 10:00 〜 12:15 431B (431-2)

服部 梓(阪大)

11:15 〜 11:30

[18a-431B-5] RhIIIオクタエチルポルフィリン錯体とグラファイト平滑面の相互作用に関する理論的検討

多田 幸平1、前田 泰1、尾崎 弘幸1、田中 真悟1、山崎 眞一1 (1.産総研・電池技術)

キーワード:密度汎関数理論、耐COアノード用触媒、分子/表面相互作用

新規な耐COアノード材料として期待される電極担持Rhポルフィリン錯体のCO酸化機構を解明し、より優れた錯体電極触媒材料の設計に役立てることを目的として、RhIIIオクタエチルポルフィリン錯体とグラファイト電極の相互作用を密度汎関数理論に基づく理論計算を主として用いて明らかにした。RhIIIポルフィリン錯体とグラファイトの間の主要な相互作用は分散力であり、RhIIIポルフィリン錯体はグラファイトとの間に化学結合を有していないことがわかった。一方で、RhIIIポルフィリン/グラファイトの最低非占有軌道(バンド)はRh-グラファイト間のσ結合性の軌道であり、RhIIIポルフィリン錯体がCOから電子を受け取った際にはグラファイトへの電子移動が素早く起こることが予想された。