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[19a-131-9] Cu4複合体の対称性問題
キーワード:格子欠陥、フォトルミネッセンス、ヤーン・テラー効果
我々は、シリコン中のCu4個からなる複合体欠陥として新しい構造モデルを提案した。それはTd対称性をもつCu4の四面体構造である。この構造モデルに基づき、複雑なCu4複合体の振る舞いが合理的に説明できた。困難点は、局所対称性がフォトルミネッセンス実験のC3vと合わないことでこれが最大の問題であった。今回、この問題を、フォトルミネッセンスの光学遷移に関わるエキシトンが縮退した状態であることに由来するヤーン・テラー効果を考えることで説明した。