2018年第79回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

15 結晶工学 » 15.7 結晶評価,不純物・結晶欠陥

[19a-131-1~11] 15.7 結晶評価,不純物・結晶欠陥

2018年9月19日(水) 09:00 〜 12:00 131 (131+132)

鳥越 和尚(SUMCO)、佐々木 拓生(QST)

11:15 〜 11:30

[19a-131-9] Cu4複合体の対称性問題

白井 光雲1、藤村 卓巧1 (1.阪大産研)

キーワード:格子欠陥、フォトルミネッセンス、ヤーン・テラー効果

我々は、シリコン中のCu4個からなる複合体欠陥として新しい構造モデルを提案した。それはTd対称性をもつCu4の四面体構造である。この構造モデルに基づき、複雑なCu複合体の振る舞いが合理的に説明できた。困難点は、局所対称性がフォトルミネッセンス実験のC3vと合わないことでこれが最大の問題であった。今回、この問題を、フォトルミネッセンスの光学遷移に関わるエキシトンが縮退した状態であることに由来するヤーン・テラー効果を考えることで説明した。