2018年第79回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[20p-211A-1~18] 13.6 ナノ構造・量子現象・ナノ量子デバイス

2018年9月20日(木) 13:15 〜 18:15 211A (211-1)

中岡 俊裕(上智大)、眞田 治樹(NTT)

18:00 〜 18:15

[20p-211A-18] GaSb/AlSb多重量子井戸におけるスピン緩和時間の観測(3)

中村 雄一1、Li Lianhe2、山田 築1、亀崎 拓也1、Linfield Edmund2、竹内 淳1 (1.早大理工、2.リーズ大)

キーワード:スピン緩和、ガリウムアンチモン、ポンププローブ法

本研究では、2つの井戸幅の異なるGaSb/AlSb多重量子井戸のスピン緩和過程を時間分解ポンププローブ法によって調べた。その結果、10 Kにて広い井戸幅のサンプルでのスピン緩和時間は164psであり、特に50 K以降の温度にてスピン緩和時間の負の温度依存性がそれぞれ観測された。これは以前我々が測定したInGaAs/InP多重量子井戸の結果とは異なるため、Sb系材料のスピン緩和機構の解明に貢献しうるという点で重要な意味を持つと考えられる。