2018年第79回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

15 結晶工学 » 15.2 II-VI族結晶および多元系結晶

[21p-431B-1~7] 15.2 II-VI族結晶および多元系結晶

2018年9月21日(金) 13:45 〜 15:30 431B (431-2)

宇野 和行(和歌山大)

14:15 〜 14:30

[21p-431B-3] 大気中MOCVD法によるZnS窓層の作製と評価

岡本 保1、福井 貴大1、岡本 祥太1、多喜 萌1、麻生 直暉1、猪狩 朋也1、瀬戸 悟2 (1.木更津高専、2.石川高専)

キーワード:ZnS、II-VI族化合物、窓層

耐放射線性小型撮像素子としてCdTe光電変換膜を用いたFEA撮像素子用の窓層として、これまではCdS膜を用いてきた。しかし、リーク電流低減のためにCdS膜厚を大きくすると波長500 nm以下の感度が低下する。そこで、CdSよりも大きなバンドギャップを有する窓層が求められる。今回、CdS窓層の成膜法である大気中MOCVD法を用いてZnS窓層の成膜を行ったので報告する。得られた膜をX線回折により評価したところ、ウルツ鉱構造(WZ)の(002)あるいは閃亜鉛鉱構造(ZB)の(111)のピークが観測された。また、透過スペクトルを測定したところ、吸収端は400 nm程度であり、CdS(禁制帯幅:2.42 eV)よりも大きな禁制帯幅の膜が得られていることがわかった。