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[17p-P10-45] Ir置換したa-Fe2O3薄膜のX線吸収微細構造解析
キーワード:反強磁性体、X線吸収微細構造、酸化物
Fe2O3はモーリン転移と呼ばれるスピン再配列転移を持つ反強磁性体である。我々はこれまで、無置換では260K程度であるFe2O3薄膜のモーリン転移温度がたった0.1%のIrの微量置換により400K以上まで向上することを見出してきたが、この向上の原因は明らかにされていなかった。本研究では、この原因解明を目的に、メスバウア分光とX線吸収微細構造(XAFS)の測定結果から、Ir置換したFe2O3の化学状態について考察を行った。