2018年第65回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.1 作製・構造制御

[18p-G205-1~18] 12.1 作製・構造制御

2018年3月18日(日) 13:15 〜 18:00 G205 (63-205)

間中 孝彰(東工大)、三浦 康弘(浜松医科大)

14:00 〜 14:15

[18p-G205-4] アパタイト/Eu錯体複合粒子の葉酸誘導体修飾による光機能化

片岡 卓也1、多賀谷 基博1 (1.長岡技科大工)

キーワード:水酸アパタイト、ユウロピウム錯体、葉酸

特定の細胞を安全に可視化する標識材料の開発において,生体親和性に加え,発光強度と水分散性の向上が課題であった.硬組織の主成分である水酸アパタイト (HA) は生体親和性に優れ,医療材料として実用されている.我々は,HAとEu錯体 (トリス (2,2,6,6–テトラメチル–3,5–ヘプタンジオナト)ユウロピウム(III): EuTH) を複合 (EHA) し,発光性HAを創製してきした.諸課題を解決するためには,EHAの表面状態を設計する必要がある.そこで,本研究では,がん細胞へ特異結合する葉酸活性化エステル (FA-NHS) を3-アミノプロピルシラン (APTES) を介してEHA表面へ固定した.FA-NHSの修飾量を調整し,葉酸分子間および葉酸-EHA間の相互作用を制御し,FA-NHSの修飾固定に伴った光物性を見出した.