2018年第65回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

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[19p-A304-1~9] 2.3 放射線応用・発生装置・新技術

2018年3月19日(月) 13:15 〜 15:30 A304 (54-304)

渡辺 賢一(名大)

14:30 〜 14:45

[19p-A304-6] 長期間特性に優れた原子核乾板検出器の開発

〇(DC)西尾 晃1、森島 邦博1、久野 光慧1、眞部 裕太1、北川 暢子1 (1.名大理)

キーワード:原子核乾板、宇宙線ラジオグラフィ、放射線

原子核乾板は多方面で荷電粒子検出器として使用されており、その長期間特性を安定化することは多くの測定において求められている。特に宇宙線ラジオグラフィの分野ではコンパクトでかつ電源が不要であることから、現在までに多数の原子核乾板による観測実施例がある(火山、溶鉱炉、ピラミッド等の考古遺跡など)。 筆者らは通常の温度環境下(~30℃)であれば通年通して使える原子核乾板検出器の実現を目指し、その長期間特性の改良に通り組んできた。 原子核乾板の長期間特性に影響を与える因子として、温度、湿度、原子核乾板の組成(結晶のサイズや添加薬品など)がある。今回原子核乾板の組成に着目し、添加薬品の変更による長期間特性の変化を調べた。その結果、長期間特性を改善する複数の薬品を見いだすことができた。