2018年第65回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.12 ナノ領域光科学・近接場光学

[19p-F310-1~15] 3.12 ナノ領域光科学・近接場光学

2018年3月19日(月) 13:30 〜 17:30 F310 (61-310)

伊藤 民武(産総研)、岡本 敏弘(徳島大)

17:15 〜 17:30

[19p-F310-15] 近接場光学における非共鳴効果の理論 III:
非線形応答理論によるドレスト光子の基礎づけの試み,ゲージ条件の検討

坂野 斎1、大津 元一2,3 (1.山梨大院、2.東大院工、3.ドレスト光子研究起点)

キーワード:ドレスト光子、非線形感受率、ゲージ変換

本理論は,非共鳴条件下での電子と電磁場環境との相互作用を明らかにしてドレスト光子を第1原理から基礎付けることを目的としている.私たちは近接場光学系を記述するのに相応しい線形・非線形応答関数を第1原理から定式化し,非線形感受率演算子の漸化式を検討し,電磁ポテンシャルと感受率演算子を再定義して非共鳴条件に相応しい描像を導いた.この再定義はもともとのスカラーポテンシャル(SP)に,非相対論下でスカラーとなるVPの2乗に比例した項が付加する非線形変換でありNFO系で顕現するドレスト光子の記述として相応しく思える.このSP・VPの非線形変換では特定のゲージが理論上好ましいものとして選択される可能性があり,本公演ではこの点を議論する.