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[19p-G202-6] 制御された金属ナノ構造体を用いた二置換ベンゼンのSERS増強における化学効果の影響の評価
キーワード:表面増強ラマン散乱、電場増強効果、化学効果
表面増強ラマン散乱 (SERS)は分子の高感度検出法として注目を集めている。本研究ではSERS増強における化学効果の影響の解明を目指した。微細加工により構造を精密に作製した金ナノ二量体を用いて、1,4‑benzenedithiol (BDT)と4‑aminobenzenethiol (ABT)のSERSスペクトルの比較を行った。結果、振動モードごと、分子種ごとに依存したSERSの増強を観測し、SERS増強における分子種の電子状態に由来した化学効果の影響の評価に成功した。