2018年第65回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

13 半導体 » 13.8 光物性・発光デバイス

[19p-G204-1~8] 13.8 光物性・発光デバイス

2018年3月19日(月) 13:15 〜 15:15 G204 (63-204)

七井 靖(青学大)

14:45 〜 15:00

[19p-G204-7] 赤色蛍光体(CaAlSiN3:Eu)の高温劣化機構の評価

大石 昌嗣1,2、塩見 昌平3、山本 孝1、植木 智之1、改井 陽一郎2、秩父 重英4、高取 愛子2、小島 一信4,2 (1.徳大、2.やわらかな光プロジェクト、3.京都市産技研、4.東北大多元研)

キーワード:赤色窒化物蛍光体、高温特性

我々は,高効率かつ,意匠性の向上に資する新しい照明方法の研究に取り組んでいる.我々が提案する照明方法は,紫外ないしは青色レーザダイオードを内蔵する励起光源と,蛍光体により様々な色調を呈する配光部とからなり,励起光源と配光部は空間的に完全分離している.したがって配光部には電気的要素がなく,ストークス損以外の損失が原理的に生じないことから配光部の発熱が抑えられる.このため,配光部の材料の選定における自由度が高く,例えば蛍光体を導入したガラスが配光部の材料として検討できる.しかし,一般的で安価なガラス材料を配光部として利用・成型することを考えると、蛍光体はガラスの溶融温度程度の高温環境に晒されてもその光学特性が安定であることが求められる.そこで,本研究では,赤色発光する窒化物蛍光体(CaAlSiN3:Eu:CASN)に注目し耐熱評価を行ったので報告する.