16:00 〜 18:00
[19p-P9-17] Mn2+をドープした金属リン酸塩のLong Lasting Phosphorescence (LLP)に対する一次元ランダムウォークを用いた解析
キーワード:長残光、一次元ランダムウォーク、二価マンガンイオン
Long Lasting Phosphorescence (LLP)のメカニズムは主にバンド構造で議論されてきた。 しかし、Zn3(PO4)2:Mn2+は約6.9 eVのバンドギャップを持つが、水銀灯ランプ(~4.9 eV)の励起でもLLPを生じるため、このLLPにはバンド構造のメカニズムを適用することができないと考えた。本研究ではこのLLPに対して、従来のバンド構造のものとは異なる、一次元ランダムウォークを導入したモデルを提唱した。その結果、このモデルでZn3(PO4)2 : Mn2+ のLLP強度の時間変化をうまく再現することに成功した。