2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

8 プラズマエレクトロニクス » 8.3 プラズマナノテクノロジー

[18a-F211-1~8] 8.3 プラズマナノテクノロジー

2019年9月18日(水) 09:45 〜 12:00 F211 (レクチャーホール)

竹田 圭吾(名城大)、鎌瀧 晋礼(九大)

10:00 〜 10:15

[18a-F211-2] PFE による Li-La-Zr-O 系固体電解質の形成パス検討

神原 淳1、太田 遼至1 (1.東大院工)

キーワード:プラズマスプレー、固体電解質

高電池密度と安全性の両立が期待される全固体電池の有望な電解質として,Li金属に対して安定であり高いLiイオン伝導率を示すLLZが注目を集めている。LLZは酸化物のため一般に加圧焼結法を介して電池化されるが,高緻密化のために高温・長時間処理を要するだけで無く,根本的に大面積化が難しい技術課題がある。これに対して,塑性変形しやすいイオン伝導体LiIなどをLLZに添加すれば,加圧のみで緻密電池化も可能となり,特にLLZのナノ粒子を作製することで緻密度の向上や電極中に固体電解質が分散した複合電極などが望める。そこで安価な粉体を原料として高速ナノ粒子形成が可能なPlasma Flash Evaporation (PFE)を利用して用い、高温安定相や物性、相平衡関係が未知の部分が多いLi-La-Zr-O系の解明と共に,LLZ単相形成に向けた制御指針提示を行った。