2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[18p-E312-1~7] 2.4 加速器質量分析・加速器ビーム分析

2019年9月18日(水) 13:30 〜 15:30 E312 (E312)

土田 秀次(京大)、松原 章浩(原子力機構)

15:15 〜 15:30

[18p-E312-7] 共鳴弾性散乱を用いたフェニルアラニン薄膜の定量分析

後藤 康仁1、中神 真陽1 (1.京大院工)

キーワード:炭素、共鳴弾性散乱、定量分析

1.7 MeV付近における12C(p, p)12Cの共鳴弾性散乱を利用し、フェニルアラニン膜中の炭素の量を高感度で定量する手法を確立した。まずグラファイトターゲットを用いて、加速器の異なるターミナル電圧で後方散乱スペクトルを取得した。得られたスペクトルと計算機シミュレーションを用いて生成したスペクトルを合致させることによりプロトンビームのエネルギーを見積もった。これによりエネルギー依存性の強い散乱断面積を持つ共鳴弾性散乱にあっても信頼性の高い定量分析ができることを示した。