2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(ポスター講演)

10 スピントロニクス・マグネティクス » 10 スピントロニクス・マグネティクス(ポスター)

[18p-PB1-1~84] 10 スピントロニクス・マグネティクス(ポスター)

2019年9月18日(水) 13:30 〜 15:30 PB1 (第二体育館)

13:30 〜 15:30

[18p-PB1-77] 共鳴光電子分光によるCo2MnGeの部分状態密度の観測

河野 嵩1、鹿子木 将明1、吉川 智己1、Wang Xiaoxiao1、角田 一樹2、宮本 幸治3、室 隆桂之4、竹田 幸治5、斎藤 祐児5、後藤 一希6、桜庭 裕弥6、宝野 和博6、木村 昭夫1 (1.広大院理、2.東工大院理、3.広大放射光、4.JASRI、5.原研、6.物質・材料研究機構)

キーワード:光電子分光

ハーフメタル強磁性体であるCo_2_MnGeに対して、Co及びMn2p内殻吸収端領域での共鳴光電子分光を行った。Mn2p内殻吸収端領域での測定によって、Mn3d成分のフェルミ準位への寄与が明らかになった。また、Co2p内殻吸収端領域での測定では、内殻共鳴による価電子帯の増大よりも、Co3d軌道へ励起された電子の遍歴性に起因する通常オージェ電子が観測された。Mn3d軌道とCo3d軌道の局在性の違いは第一原理計算による軌道成分に分解したバンド分散の形状とも系統的である。これらの実験結果はトンネル磁気抵抗効果素子の界面の設計の指針となるものである。