2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

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[19a-C206-1~8] 1.3 新技術・複合新領域

2019年9月19日(木) 09:30 〜 11:45 C206 (C206)

松谷 晃宏(東工大)

11:00 〜 11:15

[19a-C206-6] 生体材料として機能するDNA-SWCNTs複合体の振動ダイナミクス

〇(D)宮代 大輔1,2、梅村 和夫1、平 久夫3 (1.東理大理、2.(株)エステック、3.北教大教)

キーワード:単層カーボンナノチューブ、一本鎖DNA、有限要素法

単層カーボンナノチューブ(SWCNTs)は優れた機械的・光学的特性を有しており、一本鎖DNA(ssDNA)の様な有機物で表面を被覆すると親水性を持つ生体材料として応用できることが知られている。一方、体内にSWCNTsを適用するとき細胞を傷つけない長さは100~200nmと報告されているが、ssDNA-SWCNTsと細胞間にどのような相互作用が生じるかは不明な点が多い。これら複合体の挙動を調べる手法として分子動力学法(MD)計算があるが、100nmを超える長さのssDNA-SWCNTsや細胞との振動特性をMD計算で評価することは多大な時間を有し現実的ではない。そこで、有限要素法(FEM)を用いて生体内を模擬した状態におけるssDNA-SWCNTsと細胞間の振動特性を明らかにしたので報告する。