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[19a-E202-4] マイクロ波マンモグラフィとX線マンモグラフィのコントラストに関する研究
キーワード:マイクロ波マンモグラフィ、乳癌、高濃度乳房
乳癌検診における様々な医療画像診断機器の中で、X線マンモグラフィが世界標準の地位を築いてきたが、近年、X線マンモグラフィで乳癌組織が映像化できない高濃度乳房を持つ女性が、アジア人女性の50歳未満の約8割を占め、検診そのものの意義が問われている。X線マンモグラフィは、乳癌組織と正常組織のX線吸収率の差を映像化するが、高濃度乳房では、豊富に含まれるX線吸収率の高いコラーゲン繊維が乳癌組織のコントラストを覆い、画像全体が白濁したコントラストとなる。一方、我々は波動散乱の逆問題の解析解の発見を契機に、正常組織と癌組織の誘電率を生かしたマイクロ波マンモグラフィの開発に成功してきた。本研究では、従来の標準技術であるX線マンモグラフィおよび病理検査によって乳癌と確定された信頼性の高い良質の母集団に対して、マイクロ波マンモグラフィとX線マンモグラフィのコントラストを比較検証した結果について報告する。