2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.7 医用工学・バイオチップ

[19a-E202-1~12] 12.7 医用工学・バイオチップ

2019年9月19日(木) 09:00 〜 12:15 E202 (E202)

山本 英明(東北大)、徳田 崇(東工大)

11:00 〜 11:15

[19a-E202-8] 癌腫瘍組織のダイナミクス観察のためのマイクロ・ナノパターン基板

繁富 香織1、宮武 由甲子2、太田 悠介2、アグス スバギョ3、末岡 和久3、笠原 正典2、岡嶋 孝治3 (1.北海道大学 高等教育、2.北海道大学 医学、3.北海道大学 情報科学)

キーワード:マイクロナノデバイス、癌、創薬スクリーニング

癌研究に関して、これまで、生きたままで癌腫瘍組織のダイナミクスをリアルタイム観察(ライブイメージング)する技術は存在しなく、細胞レベルでの分子生物学的解析か、組織サンプルを固定したものを診断学的に観察し、結果より推測される病理解剖学的な解析であった。よって、癌腫瘍組織のダイナミクスについては意識されることもなく、現行の基礎がん研究手法では、細胞レベルのin vitro解析と組織レベルのin vivo解析には大きな隔たりが存在する。そこで、本研究では、in vitroで、生体内に近い膵癌組織構造を簡単に再現でき、これまで観察不可能であった膵癌のダイナミクスがin vitroでライブイメージングすることができるマイクロ・ナノ基板を作製した。