2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

13 半導体 » 13.9 化合物太陽電池

[19a-E315-1~11] 13.9 化合物太陽電池

2019年9月19日(木) 09:15 〜 12:15 E315 (E315)

田中 久仁彦(長岡技科大)、赤木 洋二(都城高専)

09:15 〜 09:30

[19a-E315-1] 【注目講演】[講演奨励賞受賞記念講演] ZnSnP2吸収層/Cu電極界面へのCu3Pの挿入による太陽電池の直列抵抗低減と変換効率向上

桑野 太郎1、勝部 涼司1、野瀬 嘉太郎1 (1.京大院工)

キーワード:界面、リン化物、太陽電池

ZnSnP2を光吸収層とする太陽電池の最高変換効率は、この数年で0%から3.87%にまで向上している。ZnSnP2太陽電池の裏面電極には、Cu3P/Cuという積層構造が採用されており、直列抵抗の低減において重要な役割を担っている。熱処理前後の電極の断面構造観察から、Cu3Pの挿入によってCu単相が消失し、反応層が生成することが分かった。これは、Cu3Pは拡散を阻害するのではなく、促進する役割を担うことが示唆している。