2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

11 超伝導 » 11.3 臨界電流,超伝導パワー応用

[19p-C206-1~10] 11.3 臨界電流,超伝導パワー応用

2019年9月19日(木) 13:15 〜 16:00 C206 (C206)

末吉 哲郎(熊本大)、筑本 知子(中部大)

15:45 〜 16:00

[19p-C206-10] ホール素子を用いた超伝導線材接合部およびケーブルの通電時電流分布測定

筑本 知子1、山口 作太郎1、シスキン オレグ2 (1.中部大学、2.ハリコフ大)

キーワード:超伝導線材

高温超伝導ケーブル応用において、ケーブルコアは複数の線材を並列に配置し、さらに積層構造となっている。そのため、通電時には、それぞれの線材による自己磁場や、接続部のばらつきによる抵抗の違い等によって、電流分布は複雑な状況となっていると考えられる。ケーブルシステムの構築においては、実際の電流分布がどうなっているか等を知ることは、安全設計、コアの構造の最適化、ならびに健全性の評価等に欠かせない。そこでホール素子を用い、以下の研究をおこなったので、報告する。
1)ケーブルの素線であるREBCO線材の接続試料に対して電流を通電したときの3次元磁場分布測定を行い、それに基づいて電流分布を算出した。
2)ケーブルコアの電流分布評価を目指しケーブル用磁場分布測定装置を組み上げ導体一本に通電して試験測定および磁場分布測定結果からの電流分布計算法の開発を行った。