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[19p-N302-7] 反強磁性体スピントロニクス
キーワード:スピントロニクス、反強磁性体
近年「反強磁性体スピントロニクス」の研究が活発化している。本講演では、金属反強磁性体FeMnや酸化物反強磁性体NiO等と電子スピンとの相互作用の定量評価や、電子スピンの流れを利用した反強磁性磁化方向の制御および反強磁性体を用いたメモリ素子の実証、反強磁性磁気ドメインの磁気線二色性光電子顕微鏡(XMLD-PEEM)による観測、さらに反強磁性体のTHzダイナミクスによるスピンポンピング効果、などの最近の研究成果について紹介する。これらの成果は、これまで制御が困難かつ、役に立たないと考えられてきた反強磁性体が新規スピントロニクス素子材料として有用であることを示唆している。