[19p-PA4-1~13] 6.6 プローブ顕微鏡

[19p-PA4-4] 走査型イオン伝導顕微鏡による生細胞表面の機械的性質のマッピング

〇北澤 怜子¹、Sun Linhao²、芳坂 綾子²、中山 隆宏²、紺野 宏記²、柴田 幹大²、渡辺 信嗣² (1.金沢大・院数物、2.金沢大・WPI-NanoLSI)

キーワード：走査型イオン伝導顕微鏡

生細胞の硬さなどの機械的特性は、細胞の運動や、形態形成、細胞内外の輸送現象を理解するのに重要である。本研究では生細胞表面を低侵襲で計測できる走査イオン伝導顕微鏡法（SICM）を用いた。先端の鋭いガラスピペットに生じたピペット先端と試料表面間距離に起因する相互作用力を利用して生細胞表面の弾性率を空間マッピングすることが行われている。この方法は、従来のSICMのセットアップを変更することなく、ナノ解像度で機械特性をマッピングできる特長を有する。しかし、データスループットの向上が課題であった。本研究では、SICMの基本性能を向上することで、機械特性のマッピングにおけるデータスループットを10倍以上に改善したので報告する。