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[19p-PA6-27] 量子熱力学に基づく量子ナノ系の散逸緩和理論 III
キーワード:量子熱力学
量子情報デバイスの素子を記述する基本モデルである二準位系のコヒーレントダイナミクスやその散逸緩和過程を解明することは,量子情報デバイス開発において非常に重要である.本研究では,局所フォノン環境系と結合する2つの二準位系(2TLSs)の不可逆な散逸緩和過程をSteepest-Entropy-Ascent Quantum Thermodynamicsと呼ばれる内因性量子熱力学理論により記述し,全体のエントロピー,二体間の励起移動,部分系の位相緩和,局所環境との同期現象などについて議論する.