2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

17 ナノカーボン » 17.3 層状物質

[20a-E201-1~10] 17.3 層状物質

2019年9月20日(金) 09:00 〜 11:45 E201 (E201)

前橋 兼三(農工大)

09:15 〜 09:30

[20a-E201-2] 二次元超伝導体NbSe2におけるパウリ極限の角度依存性

〇(DC)松岡 秀樹1、中野 匡規1,2、小濱 芳允1,3、王 越1、柏原 悠太1、吉田 訓1、松井 一樹3、下起 敬史3、大内 拓4、石坂 香子1,2、野島 勉4、川﨑 雅司1,2、岩佐 義宏1,2 (1.東大院工、2.理研CEMS、3.東大物性研、4.東北大金研)

キーワード:超伝導、遷移金属ダイカルコゲナイド、分子線エピタキシー法

ファンデアワールス物質の一つNbSe2では、超薄膜化による良質な二次元超伝導の発現、そこにおけるスピン軌道相互作用と連結したパウリ極限が注目を集めている。本研究では分子線エピタキシー法(MBE)を用いて超伝導NbSe2超薄膜を作製し、臨界磁場の角度依存性を調べた。この臨界磁場は面直、面内のそれぞれで起源が軌道極限とパウリ極限であるという特徴を有しているが、発表では得られた実験結果を示すとともに、パウリ極限を取り入れたGLモデルを提案することで実験結果を議論する。