2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

シンポジウム(口頭講演)

シンポジウム(technical) » 酸化物中の水素とその役割

[20p-C212-1~7] 酸化物中の水素とその役割

2019年9月20日(金) 14:00 〜 18:00 C212 (C212)

上野 和紀(東大)、田中 秀和(阪大)

16:15 〜 16:50

[20p-C212-5] LaH3–2xOxにおける中温域高速ヒドリドイオン伝導

飯村 壮史1、福井 慧賀1、多田 朋史1、藤津 悟1、笹瀬 雅人1、玉造 博夢2、本田 孝志2、池田 一貴2、大友 季哉2、細野 秀雄1 (1.東工大、2.高エネ研)

キーワード:イオン伝導体、水素化物イオン

ヒドリドイオン(H)は高い還元電位とイオン伝導に適した小さな半径と価数を持つことから次世代化学合成プロセスへの応用が期待されている。本研究では酸水素化ランタン(LaH3–2xOx)に着目し電気特性を評価した。340°C、 x = 0.25, 0.50におけるH伝導度は10−2 Scm−1を超え中温域において最も高い値を示した。またイオン輸率も99.8%以上となり純粋なイオン伝導体と言える値を示した。講演では合成や結晶構造、Hの伝導機構についても議論する。