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[20p-E201-3] 【注目講演】STM-OATERS法を用いた単一カーボンナノチューブの光学活性評価
キーワード:探針増強ラマン分光法、単層カーボンナノチューブ、カイラリティ
探針増強円偏光ラマン分光法(OATERS)を用いて、Ag(111)基板に吸着したSWNTの光学非対称性を評価した。同一SWNTについて、原子分解能像取得による右手型・左手型らせん構造の特定と、そのラマン光学活性スペクトルの取得に成功した。本結果は、単一キラル型SWNTが光学活性を有することを実験的に実証した初の例で、STMをベースとしたOATERS計測システムの有用性・優位性を示すものである。