2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.9 テラヘルツ全般

[20p-E206-1~11] 3.9 テラヘルツ全般

2019年9月20日(金) 13:45 〜 16:45 E206 (E206)

松原 英一(旭川高専)、鈴木 左文(東工大)

13:45 〜 14:00

[20p-E206-1] サブテラヘルツ非線形量子カスケードレーザ

藤田 和上1、林 昌平1、伊藤 昭生1、日高 正洋1、道垣内 龍男1 (1.浜ホト中研)

キーワード:テラヘルツ、量子カスケードレーザ、差周波発生

室温動作可能なTHz-QCL光源として,非線形光学効果を用いた非線形THz-QCLが注目されている.しかしながら,2 THz以下の低周波領域では,導波路内の巨大な吸収が存在すると同時に,周波数の2乗に比例して中赤外-THz変換効率が低下するため,モノリシック動作可能な非線形THz-QCLは実現されていなかった.今回,我々は波長14 μm付近で高出力動作する結合二重上位準位(DAU)構造QCLを用いて,世界で初めて電流注入のみで動作するサブテラヘルツモノリシック半導体レーザ光源を実現した.実現した非線形サブテラヘルツQCLは室温動作が可能であり,周波数611~788 GHzにて室温で約11 μWのピーク出力を観測した.