2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

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[21a-F211-1~8] 数理がひもとく自然・生命現象と知的計算能力

2019年9月21日(土) 09:00 〜 12:50 F211 (レクチャーホール)

葛西 誠也(北大)、成瀬 誠(情通機構)

10:30 〜 11:00

[21a-F211-4] 物理リザバー計算の射程:ソフトロボットを例に

中嶋 浩平1 (1.東大情報理工)

キーワード:物理リザバー計算、リザバー計算、ソフトロボティクス

リザバー計算は、リカレントニューラルネットワークの一つの学習フレームワークとして提案されたにもかかわらず、現在では、複雑な物理系のダイナミクスを計算資源として活用する情報処理技術にまで発展を遂げている。本講演では、リザバー計算の代表的なモデルシステムであるLiquid State Machineの概念の成立過程を遡り、その当時考案されたwetwareやliquid computerの構想を紹介する。また、Wolfgang Maassらの関数近似フィルターの構築理論を概観し、物理系への展開がきわめて自然であることを見る。最後に、物理リザバー計算のより現代的な応用例であるソフトロボットへの実装を紹介する。