2019年第66回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

7 ビーム応用 » 7.1 X線技術

[10p-M112-1~7] 7.1 X線技術

2019年3月10日(日) 13:15 〜 15:00 M112 (H112)

豊田 光紀(東京工芸大)、渡辺 紀生(筑波大)

13:15 〜 13:30

[10p-M112-1] シンチレータにSTED効果を誘起するための超広帯域光源の開発

篠崎 夏美1、庄司 美咲1、坂上 和之2、若山 俊隆3、江島 丈雄4、〇東口 武史1 (1.宇都宮大院工、2.東大光量子、3.埼玉医大、4.東北大多元研)

キーワード:水の窓、軟X線顕微鏡、超広帯域

実験室サイズの水の窓軟 X 線顕微鏡について研究を行ってきた.この顕微鏡では,軟X線像をシンチレータにより可視光に変換し,変換されたイメージを可視光顕微鏡で読み取っている.このため,空間分解能は500 nmから1 umに制限されているのが現状である.我々は,空間分解能を改善するため,シンチレータ上のイメージを誘導放出抑制顕微鏡 (STED) 法で高解像度化することを提案している.このため,軟 X 線で励起され蛍光を発するシンチレータに適した波長を選択し,STED効果を誘起する必要がある.シンチレータのような電子材料でも STED 効果を誘起するためには,レーザー強度(パワー密度)も高くする必要がある.そこで,駆動用レーザーとして,コンパクトな高繰り返しYb:YAG薄ディスクレーザーの再生増幅器を構築し,SiO2バルクにより波長変換することにした.