2019年第66回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

シンポジウム(口頭講演)

シンポジウム » ナノバイオ分野での実験と計算の連携・融合:脂質膜と膜タンパク質

[11p-M121-1~10] ナノバイオ分野での実験と計算の連携・融合:脂質膜と膜タンパク質

2019年3月11日(月) 13:30 〜 17:45 M121 (H121)

手老 龍吾(豊橋技科大)、望月 祐志(立教大)

13:30 〜 14:00

[11p-M121-1] FMO-DPD手法の開発と脂質・タンパク質への応用

望月 祐志1,2、奥脇 弘次1、土居 英男3、小沢 拓4、福澤 薫2,5、泰岡 顕治6 (1.立教大、2.東大生研、3.産総研、4.(株)JSOL、5.星薬科大、6.慶応大)

キーワード:散逸粒子動力学、フラグメント分子軌道、脂質・タンパク質

散逸粒子動力学(DPD)は粗視化シミュレーション手法の一つで、対象系のメゾスケール構造を効率的に評価することが出来ます。DPDにおける粒子間の有効相互作用を表すχパラメータは、これまでは実験値ないしは古典力場に基づいて設定されてきましたが、信頼性と汎用性の点で十分ではありませんでした。そこで私達は、フラグメント分子軌道(FMO)計算に基づいて非経験的にχパラメータを算定し、DPDシミュレーションを行うFMO-DPD法を開発すると共に先導的応用を行ってきました。本講演では、FMO-DPD法を概説し、脂質膜やタンパク質などの応用事例をご紹介させていただきます。