[10a-Z19-1~11] 3.6 超高速・高強度レーザー

△ [10a-Z19-5] 時間分解ARPESによるWSe₂の超高速バレー緩和過程の計測

〇(M2)山口 大也^1,2、加藤 景子¹、増子 拓紀¹、関根 佳明¹、日比野 浩樹^1,3、片山 郁文²、武田 淳²、小栗 克弥¹ (1.NTT物性基礎研、2.横浜国大、3.関西学院大学)

キーワード：超高速, 遷移金属ダイカルコゲナイド, 時間・角度分解光電子分光法

Ⅵ族遷移金属ダイカルコゲナイドの一種であるWSe₂の緩和ダイナミクスを、42.1 eV、5 fsレベルの高い時間分解能を持つ時間・角度分解光電子分光法で計測した。その結果、K点で励起した電子がΣ点へバレー間遷移している事がわかった。数値計算によるフィッティングから、このバレー間遷移は、一般的な電子-電子散乱の位相緩和時間に匹敵する30 fsの超高速過程である事を明らかにした。