2020年第81回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

13 半導体 » 13.2 探索的材料物性・基礎物性

[11a-Z01-1~11] 13.2 探索的材料物性・基礎物性

2020年9月11日(金) 08:30 〜 11:30 Z01

末益 崇(筑波大)、原 康祐(山梨大)

09:00 〜 09:15

[11a-Z01-3] スパッタリング法による β-Fe1-xRuxSi2多結晶薄膜の作製

篠村 太輔1、西 大樹1、寺井 慶和1 (1.九工大情報工)

キーワード:シリサイド半導体, β-FeSi2

我々はスパッタリング法により β-FeSi2多結晶薄膜を作製し,1.5 μm 発光の評価を行ってきた.しかし,β-FeSi2のバンド間遷移はFeのd軌道が支配的であり,遷移確率が低いという問題がある.一方,Feと同族のRuで構成されるRu2Si3のバンド構造では,価電子帯頂上がRuのd 軌道とSiのp軌道の軌道混成が生じると報告されている.よって,β-FeSi2のFe原子の一部をRuで置換することにより,価電子帯でpd混成軌道が誘起されバンド遷移確率が増大すると期待される.そこで本研究ではβ-FeSi2多結晶薄膜にRuを添加し,混晶系β-Fe1-xRuxSi2多結晶薄膜の作製を目的とした.