2020年第81回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

15 結晶工学 » 15.4 III-V族窒化物結晶

[8a-Z02-1~10] 15.4 III-V族窒化物結晶

2020年9月8日(火) 09:00 〜 11:45 Z02

秋山 亨(三重大)、河村 貴宏(三重大)

09:15 〜 09:30

[8a-Z02-2] HVPE-GaNバルク結晶における貫通転位の3次元的形態とバーガースベクトルの関係

濱地 威明1、藤平 哲也1、林 侑介1、今西 正幸2、森 勇介2、五十嵐 信行3、酒井 朗1 (1.阪大院基礎工、2.阪大院工、3.名大IMaSS)

キーワード:窒化ガリウム, 貫通転位, バーガースベクトル

本研究では,ハイドライド気相成長(HVPE)法により育成した異なるGaN基板において,多光子励起顕微鏡、透過電子顕微鏡、化学エッチング法を用いて、貫通転位の3次元的形態とバーガースベクトルb,及びそれらとエッチピット形状との相関を詳細に解析した。その結果、種基板が異なる2つのHVPE-GaN結晶共に、エッチピットと貫通転位のバーガースベクトルが1対1に対応することを見出した。その中で、報告例が極めて少ないb=1m+1cを有する転位が存在することを明らかにした。また、ヒロック中心には互いに平行な2つの転位が存在し、これらはa成分が互いに逆方向のa+cタイプのバーガースベクトルを有することも分かった。当日は詳細な転位構造やその起源等について議論する。